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  • ペイフォワード予算10万円を4ヶ月間使ってみて気づいたこと

    お金の使い方について、面白い実験をしている。

    2016年3月まで、毎月、10万円をリスティング広告に使っていたのだが、それをやめて、代わりにペイフォワードに使うことにしたのだ。

    4月から7月まで、毎月10万円ずつ使ったので、ペイフォワードに使った金額の合計は40万円になった。

    ちなみに8月も続けようと思っている。

    ペイフォワード予算を設定し、感謝と応援の気持ちからお金を使っていくという実験的な試みが、自分の内部と外部にどのようなことを引き起こしているのかを、みなさんと共有したいと思う。

    ペイフォワード予算を始めたきっかけ

    まず、どうしてこんなことを始めたのかということから説明したいと思う。

    きっかけは、僕の生活を支えている仕事であるフィズヨビを大きく変化させたことだった。

    このブログを読んでくださっている方はご存知かもしれないが、僕は、反転授業の研究というオンラインコミュニティを主催している。

    そこでは、外発的動機付け(飴とムチ)を減らし、内発的動機付けによって自ら学ぶことの大切さについて対話してきた。そして、対話が深まるに従い、自分の心が変容してきた。

    自分の心が変容すると、自分とフィズヨビとの間に不調和が生まれ、それまでのやり方でフィズヨビを維持することが難しくなってきた。

    日本の教育システムは、偏差値で序列化された大学というポジションを飴とムチに使い、大学受験というレースに生徒を駆り立てる仕組みである。その仕組み自体に疑問がわいてくると、そのレースに勝つ方法を教える「予備校」という存在を自分が続けていくことが苦しくなってきたのだ。

    しかし、「合格」や「成績が上がる」といった分かりやすいメリットを示して人を引き付けないと、仕事として成り立たないのではないかという思い込みを手放すことが難しく、心は変化を求めている一方で、なかなか一歩を踏み出すことができずにいた。

    変化を求める心に対して、恐れがブレーキをかけていたのだ。

    そのままの状態で1年が過ぎ、自分の心の中のダムが決壊する形で、2016年5月に、方向性を大きく変えたホームページを作り、新しいフィズヨビがスタートした。

    新しいフィズヨビでは、飴とムチに関わる表現を無くし、「自ら学ぶ・未来を創る」というキャッチフレーズとした。

    ホームページの変更に伴い、今までグーグルアドセンスに使っていた広告費10万円/月を再考することにした。

    フィズヨビを自然の摂理に沿った学びにシフトしたいと思ったときに、広告費に10万円/月払うという在り方がしっくりこなかったのだ。

    でも、今まで使っていた10万円/月をゼロにするのではなく、せっかくだから、これからのフィズヨビの在り方と一致する形で使いたいと思った。

    それで思いついたのが、感謝と応援に使うことだった。

    広告によって強引に人を集めるのではなく、ペイフォワードによる循環が起こって自分も生きていけるようになればうれしいなと思った。

    そう思ったらワクワクしてきて、始めることにした。

    最初の一歩

    自分のマインドセットを変えるために、とりあえずやってみようと思った。

    そして、自分が今の活動をすることができているのは、誰のおかげだろうかと胸に手を当てて考えてみた。

    そしたら、ワールドカフェホストのエイミー・レンゾーさんの顔が浮かんできた。

    ワールドカフェのことを教えてくれたのもエイミーさん。

    オンライン講座のやり方を教えてくれたのもエイミーさん。

    Zoomの存在を教えてくれたのもエイミーさん。

    エイミーさんからは、たくさんのものを受け取っているということに思い至った。

    ワールドカフェはオープンソースだから、誰でも自由に使うことができ、世界中に広まっている。その一方で、中心になって活動している人たちにはお金が回っていかない。

    ワールドカフェの恩恵を受けている人たちが、自ら自分の意志で感謝を込めてお金を払っていけば、愛を起点とした循環が生まれていくのではないか。

    そんな循環を意図して、まずは、自分から動いてみようと思い、エイミーさんにメッセージを送り、1000USDを寄付したいということを伝えた。

    自分はすでにたくさんのものをエイミーから受け取っていると感じているから、その感謝を表現したいんだと伝えた。

    エイミーさんは、驚いた様子だったが、僕の意図をよく理解してくれた。

    そして、社会に循環が起こるために何が必要なのかということについて、ふたりでいろいろなやり取りをした。

    やり取りをしながら、心の中に大きな満足感があった。

    何だか、今までにないクリエイティブなお金の使い方を見つけたような実感があった。

    最初のアクションの満足感が大きかったので、ペイフォワードをしばらく続けてみることにした。

    ペイフォワードすることによって起こった内面の変化

    この活動をする上で一番大事なのは、ロジカルに考えないこと。

    循環が創発するという自己組織化は、僕の限られた情報の中からロジカルに考えた答えからは出てこないのだから、それを手放そうと思った。

    その代わりに、お金を払うときに自分の中で喜びがあるかどうかという感覚にゆだねることにした。

    お金を払うことをイメージしたときに、感謝や応援の気持ちが自分の内部にあふれて、お金に魂を込めて相手に渡せるそうな気がするかどうかということで決めることにした。

    10万円というお金は、僕にとって大きいお金なので、

    ・自分が今の活動をできているのは、誰のおかげだろうか?

    ・自分は、どこに感謝を感じているだろうか?

    ということを、頻繁に考えるようになった。

    その結果、必然的に、自分の日常の中に感謝について考える時間が増え、生活が変化した。

    毎月、立ち止まって、10万円の支払先を考えながら、真剣に「自分はどこに感謝を感じているだろうか?世界のどこを応援したいと思っているだろうか?」と自問自答する時間を持つことで、自分の意識が変わっていくのが分かった。

    それは、

    「今、この瞬間、自分のエネルギーをどこに注ぐのがベストだろうか?」

    という問いにもつながっていた。

    毎月、これらの問いについて考える時間を作っているということに、すでに10万円以上の価値があるように思えた。

    ペイフォワードから始まった物語

    ペイフォワードするときに気を付けていることは、見返りを求めないということ。

    お金を「交換」ではなく、感謝と応援に使わなかったらペイフォワードにはならないと思うからだ。

    ペイフォワードするという行為が、相手の心を動かし、エンパワーし、次の創造へと繋がり、循環を起こしていくことを祈りながら、ただ払う。

    あと、最近気を付けているのは、ペイフォワードはお金だけではないということ。

    僕の頭の中には、損得勘定という慣れた思考の枠組みが存在しているから、そこに陥りやすい。自分がお金以外のペイフォワードを意識するようになると、他の人が自分にしてくれていることにも気付くことができるようになり、感謝を感じられるようになる。

    最近起こったすてきなことを、列挙してみる。

     

    (1)IAFの国際会議に参加することになった

    台湾で行われるIAFの国際会議の1つのセッションを、香取一昭さん、エイミー・レンゾーさん、僕の3人で担当することになった。

    僕をワールドカフェの世界に誘ってくれたもう一人の恩人である香取さんが、Hybrid Online Facilitation – Technology Accelerate Global Collaborationという分科会の共同ホストとして、僕を誘ってくれたのだ。台湾の会場と、Zoomのオンラインの場とをつなぎ、香取さんがリアルの場、エイミーさんがオンラインの場をファシリし、僕は台湾の会場にいてリアルとオンラインの場を橋渡しをする。今までやってきたバーチャルファシリテーションの実践についてストーリーテリングする機会もいただいた。実績十分の二人に交じって共同ホストをさせていただけることが、とてもありがたい。

    香取さん、エイミーさんと3人でZoomで行う打ち合わせが、すでに僕にとっては学びの宝庫だ。香取さんやエイミーさんが、どんな風に考えてワールドカフェの問いを作っているのかをまじかに見るのはとても勉強になる。台湾で多くのファシリテーターと直接会って話すことができることもすばらしい経験になると思う。

    (2)外国ルーツの子どもたちのオンライン講座のクラウドファンディング達成

    昨年から応援している田中宝紀さんが、Zoomを使った日本語のオンライン講座を配信するためのプラットフォームを立ち上げるためのクラウドファンディングを始めたので、ペイフォワード予算を使って応援した。

    クラウドファンディング達成を応援するために、オンラインイベントを企画したりもした。

    繋がることで共創のサイクルが回っていくことに喜びがあり、そこに自分のお金とエネルギーをつぎ込んでいくことに躊躇はない。

    田中さんのソリューションに、僕が取り組んできたZoomが採用されていることにも喜びがある。

    語り合うことからアイディアが生まれ、よいものが創造されていくことに希望がある。

    (3)江藤由布さん、桑原恭祐さんのラーニングスプラッシュのクラウドファンディング達成

    8月に一般社団法人オーガニックラーニングが実施するワークショップ「ラーニングスプラッシュ」は、反転授業の研究からも多くのゲストが登壇する。僕たちの未来を江藤さんと桑原さんが先頭に立って切り開いてくれるイベント。

    そのことがとてもありがたく、現地に行けない僕は、資金援助という形で応援することにした。

    教育界で、こんなことをやれるんだという先行事例を作ることで、後に続く人の道が開けると思う。

    その活動にコミットメントできたことに喜びを感じている。

    (4)筒井さんたちの社団法人にコミットすることになった

    反転授業の研究のオンライン講座は、運営ボランティア制度を導入している。これは、京都精華大学で筒井洋一さんがやっていたCT(Creative Team)を真似して導入したものだ。

    そのおかげで反転授業の研究のオンライン講座は、非常に豊かな学びを生み出すことができ、生態系のように信頼関係のネットワークが広がっていくものとなった。

    きっかけを与えてくれた筒井さんに感謝の気持ちを伝えてペイフォワードしたところ、現在設立準備中の社団法人の会員番号1番をいただくことになった。

    学びを外に開いていこうとしている筒井さんの活動にコミットできることはうれしい。お金を払うということは、コミットメントを高めていくということなんだという学びがあった。

    (5)フェアリー基金が設立

    実は、ペイフォワード予算を始める前に、そこにつながる素敵な体験があった。

    由佐美香子さんがやっているワークショップに興味があり、参加したいと思っていたけど、地理的に参加できないよなぁーと思っていたとき、バリコス企画の吉田恭隆さんが動画販売を始めてくれたので、継続してほしいという願いを込めて、少し多めに振り込んで、残りの金額を寄付した。

    それが動画販売の最初の試みで、最初の申込者である僕が寄付を申し込んだことで、企画自体が祝福された気持ちになったということで、予想外に大変感謝された。そして、僕が東京へ行く予定に合わせて由佐さんがワークショップを開いてくれることになった。

    そこから、由佐さんの講座をいっしょにオンラインで実施することになったり、吉田さんが一定金額以上の売り上げが上がったら動画を無料開放するという企画を立ち上げたり、活動がシンクロしながら縁が紡がれていった。

    そういう一連の流れを思い起こし、最初のきっかけを与えてくれた吉田さんにペイフォワードすることにした。

    吉田さんは、とてもよろこんでくれ、揺らぎから何かを生み出していくというプロセスに可能性があるといって、フェアリー基金というものを立ち上げ、そこに僕のお金を入れてくれた。このお金は、創造につながる揺らぎを増幅するために利用されていくとのこと。どんなことになるのかがとても楽しみだ。

     

    今まで、自動的にグーグルに広告費として引き落とされていたお金を、意図に沿って魂を込めて使い始めると、たった4カ月でいろいろな物語が生まれてきた。

    同時に、それは、僕の内在的世界を変化させるのにも大きな役割を果たすようになった。

    短期的、直接的なメリットが見えないものにお金を使うということに、僕たちは慣れていない。

    しかし、循環を意図するのなら、そこにこそ、お金を使っていく必要がある。

    いつまで続けられるかわからないが、8月もペイフォワード予算を使うつもりだ。

     

     

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  • 共創体験が未来の不確実さへの恐れを消していく

    未来が不確定であることを恐れると、可能な限り不確定要素を小さくしようとする。

    貯金額を増やし、周りの人間の行動を制限し、物事を思い通りに動かすことで未来を予想可能なものとして確定させようとする。

    また、強いものに依存することで不確定要素を小さくしようとする気持ちも生まれる。

    未来が不確定であることを恐れる心は、支配ー被支配関係を生み出す土台になる。

    不確定な未来を恐れ、それに備えることに自分の「今」を使うと、「今ここ」の可能性に気付くことができなくなる。

    一方、「今ここ」に着目すると、未来が不確定なことは、恐れの対象ではなく、無限の可能性だと感じられるようになる。

    「今ここ」に、たくさんの可能性の種があり、水をやり、世話をすることで、それらが次々と育っていく。

    それらの種が、どのようなものに育っていくのかは予想不可能だが、必ず何かが育っていくのだ。

    一つ一つの種を見れば、うまく発芽しないものもあれば、大木へと育つものもある。

    だが、大量に種を撒き続けていれば、いずれ育ったものが循環構造を生み出して豊かな森になる。だから、「今ここ」に集中して、可能性の種を育てていけば大丈夫なのだ。

    この「大丈夫」という感覚を得るまでに時間がかかった。

    未来が不確定であることを恐れ、そこに備えて生きるというマインドセットは、深く深く自分の心にも浸透していたからだ。

    そのマインドセットを変容させるために、どんどん実験してきた。

    ネットの世界は、リアルに比べて実験にかかるコストが低いので、簡単に実験ができる。

    ちょっとした思いつきを周りに話し、不完全でもいいから形にしていくと、その中から大きく育つものが出てくる。

    小さな揺らぎが、対話によって増幅され、渦ができて広がり、創造のプロセスが回り始める。

    周りの人との関係性の質が高まっていくと、そのような体験が頻繁に起こるようになる。

    予想もしなかった展開が次々に起こる日々に身を置くようになってはじめて、自分が持っている限られた情報と狭い視野を元に立てた未来予想に固執するよりも、予想外の展開に身を任せようという気持ちになってくる。

    予想している暇があったら、目の前の小さな揺らぎを見逃さずに、ワクワクしながら増幅していったほうがよいのだ。

    『魂の脱植民地化とは何か』という揺らぎから生まれた2つの芽

    『魂の脱植民地化とは何か』という1冊の本を紹介してもらったことは、創造のサイクルが回るきっかけとなった小さな揺らぎの1つだった。

    6月9日にFacebookに次のような投稿をした。

    昨日、CCCのオンライン講座で由佐さんの話を聴きながら、自分が最近考えている「内在的世界に意識を向ける」という部分を、もう少し掘り下げたくなった。

    清水博さんと由佐さんの言葉の使い方と対応させると、

    外在的世界に意識を向けるー反応から思考を回す
    内在的世界に意識を向けるー感情を感じる

    ということになるのだろうか。

    このように対応できれば、NVCの学びと自己組織化との関係が自分の中で整理されて来そうな気がする。それができればうれしいなぁー。

    この投稿に多くのコメントが付き、長谷川伸さんが、『魂の脱植民地化とは何か』という本の存在を教えてくれた。

    また、由佐美加子さんからは、「これは本丸だね!Zoomでダイアログしよう」というコメントをもらった。

    反転授業に関わるようになってから、反転授業というのは、教室での学びと家庭学習との役割を反転させるだけではなく、トップダウンで上から降りてくる管理の矢印を反転するものであり、「教師中心の教えるパラダイム」から「学習者中心の学ぶパラダイム」に反転するものだと考えるようになってきていた。

    これを、さらに掘り下げていくと、教室を、「生徒を抑圧して社会に適応させていく場」から、「生徒を抑圧から解放して自分を生きられるようにする場」へと反転させていくという考えにつながる。

    学校は、歴史的に生徒の魂を植民地化する場として機能してきた。しかし、一部の教師は、教室で、生徒の魂を脱植民地化しようとしていて、僕はそのような人たちと一緒に、何かを創りだせないかと思って活動している。

    僕自身、成長する過程で、学校や身近な大人から、勝手なことをやっていては生きていけないぞ!社会に適応しないと大変な目にあうぞ!という脅しのメッセージを大量に受け取り、それを内面化することによって魂が植民地化されてきた。

    でも、メカニズムが分かってしまえば、回転の向きを反転させていけばいいのだ。恐れを起点とした適応行動を止め、脅しのメッセージを疑い、魂がちゃんと作動すれば、生きていけるんじゃないの!ということを、実験を通して信じられるようになれば、僕たちの魂は脱植民地化できるのだ。

    由佐さんが探求してきたのは、まさに、魂の脱植民地化のプロセスである。

    この数年間の学びが、1冊の本を通して集約してくるような予感があった。

    このFacebookの投稿から、2つの芽が発芽した。

    1つ目の芽は、この後に行った由佐さんの対話から発芽した。

    対話の中で気付いたのは、由佐さんも僕も、みんなの魂の蓋を開けて開放して回りたいんだというこということ。由佐さんが、自分の内側を探求して蓋の構造や開け方を探ってきたのに対して、僕はオンラインの対話によりコミュニティを自己組織化し、共創モードの中で蓋を溶かしていく方法を探ってきた。

    二人がやってきたことを合わせれば何かできるんじゃないかということで「みらいをつくる学校(仮)」というプロジェクトが立ち上がった。

    由佐さんが探求してきたことを、僕のオンラインのノウハウを使って増幅して広げていけたらと思っている。

    創りたいのは、社会へ適合しなくてはならないというプレッシャーにさらされている大人や子どもが、それ以外の価値観で生きている人たちと接することができて、違う可能性に開かれていくことができるようなオンラインのサロンのようなイメージだ。

    アイディアを形にするために、北九州市立大学でプログラミングを教える山崎進さんと、スモールビジネスのブランディングに取り組んでいるエインさんにプロジェクトに加わってもらい、さっそく、プロトタイプ作りがスタートした。

    とにかくはじめてみることが大事なのだ。

    うまくいってもいかなくても、学びという収穫を得ることができ、次の共創のサイクルへと繋がっていく。

     

    2つ目の芽は、オンライン読書会から発芽した。

    本を読んだ感想をまとめたブログ記事には、大きな反応があった。

    『魂の脱植民地化とは何か』を読んで考えたこと

    僕の周りの人たちも、『魂の脱植民地化とは何か』を読み始めた。

    ちょうどそのころ、著者の深尾葉子さんとFacebookで繋がり、やり取りが始まった。

    自然発生的にオンライン読書会企画が立ち上がり、興味を持ちそうな人たちを次々にFacebookのチャットに誘っていったところ、24名が続々とチャットに集まってきた。

    7月27日にZoomに集まり、2時間の対話を行った。

    魂脱1

    対話の録画をFBチャットで共有し、今は、当日に参加できなかった人たちからのフィードバックによって対話がさらに深まっている。

    読書会チャットのメンバーは、増え続けている。

    温度は上がっていく一方で、ここからも、創造のプロセスが回っていくだろう。

    予想も適応も必要ない

    Zoomなどのテクノロジーのおかげで、オンラインで対話できる環境が整い、ゆらぎを増幅していくことが簡単になってきた。

    ちょっとした場のゆらぎを無視せずに、そこから一歩を踏み出して行動していく。そして、「おもしろがってくれそう」という一点だけで、地理的な条件を考慮せずに人を誘っていくと、想いで繋がった人たちがシンクロし、渦が生まれていく。

    そのような渦に巻き込まれるうちに、だんだんと蓋が溶解していく。

    次々と渦が巻き起こる中に身を置いていると、未来なんか分からなくても、こんなふうに渦が巻き起こり、共創が次々に起こっていれば大丈夫なんじゃないかと思えるのだ。

    社会に適応しなければならないと思うから、適応する先として未来を確定したくなる。

    自分たちで未来を創ることができるという確信があれば、未来が不確定なことは問題にならない。

    ただひたすら種を撒き、その中のいくつかが発芽し、生態系が生まれてくることを信じるのみだ。

    生態系が豊かになっていけば、閾値を超えてメタレベルの循環が創発する。

    予想も適応もしなくてよい。

    「今ここ」に注目して、揺らぎを増幅して、共創のサイクルを回し、温度を上げていくだけでよい。

    自分自身が参画している個を超えた大きな循環の存在に気付き、その循環に自分が繋がっていると感じることは大きな癒しにつながる。

    自分の命が終わっても、自分が注ぎ込んだ生命エネルギーを肥やしにして、その循環構造は、もっと長い寿命で継続していくだろう。

    それは自分に生きる意味を与えてくれ、自分を手放し、愛を起点とした行動を取りやすくなる。

    共創のサイクルは、どこにでもある小さな揺らぎから始まる。

    組織や国境といった壁では、この共創の渦の広がりを止めることができない。

    どこかの誰かが計画している未来について学んでいる時間はもったいない。

    なぜなら、日常は、可能性の種にあふれているのだから。

    突然に始まる共創サイクルに備えて「今ここ」に集中し、私たちの未来を創っていこう。

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