メニューのないレストラン・カタドリ(たとえ話)

メニューのないレストラン・カタドリ(たとえ話)

シンボルアーティストの杉岡一樹さんが始めた「マイシンボルアート」。

僕のように、個人で活動している人は、マイシンボルを持つと人生変わると思います。

マイシンボルアートとは何かということを、たとえ話で説明してみました。

 

★たとえ話スタート!★

レストラン・カタドリのシェフ、カズオ・カキスギ。

彼は、オリジナリティあふれる創作料理を出すシェフとして、本場パリでその名を轟かせた人物。

エスカルゴを皿の上だけでなくテーブルや椅子の上にも並べた「生命の躍動」という料理は、カズオスタイルと呼ばれ、多くの料理評論家から絶賛されました。

しかし、カズオは、ふと思ってしまったのです。

自分は、何のために料理を作っているのだろうか?

評論家から絶賛されるためにだろうか?

シェフとしてのステイタスを得るためだろうか?

カズオの料理を食べに来る人は、料理の前で写真撮影するのに忙しく、ほとんど食べずに帰っていくのです。

食べずに残されたエスカルゴを見て、カズオは決心しました。

「お客さんのための料理を作ろう」

「笑い合いながら楽しむ食卓という場を作ろう」

カズオは、パリから帰国し、とっても小さなレストラン「カタドリ」を開きました。

katadori

このレストランの大きな特徴は、メニューがないこと。

壁には、次のような張り紙が。

「あなただけのパーソナメニューを作ります。」

テーブルは1つしかありません。

最初の客、真田が入ってきました。

真田「あのー、メニューをください。」

カズオ「メニューはありません。あなただけのメニューを作ってお出しします。まず、このアンケートに記入してください。」

「メニューの素」と書かれたアンケート用紙には、

・あなたにとって大切なものは何ですか?
・今までで一番うれしかったことは?

など10個ほどの質問が書いてありました。

真田がそれに書き込むと、カズオは、「5分ほどお待ちください」と言って厨房に下がりました。

5分後、カズオの手には、2つのメニュー案がありました。

カズオは、それぞれのメニュー案について、説明しました。

メニュー案Aの説明を聞いているうちに、真田の目に涙が浮かんできました。

家族との大切な思い出がメニュー案Aに表現されていたからです。

メニュー案Bの説明を聞いたときには、真田の顔は生き生きと輝き始めました。

実は、真田は仕事のことで悩んでいたんですが、自分がかつて、友達と食事をしながら夢について語っていたときのことを思い出したのです。

真田「どちらも、私にとっては素晴らしいメニュー案です。このメニュー案を見せていただいただけでも、このお店に入ってよかったと感じています。」

真田はしばらく考えた後、メニュー案Bを選択しました。

30分後、真田だけのためにカズオが作ったパーソナルフードが、テーブルの上に並びました。

1つ1つの食材、調理法、盛り付け・・・そのすべてが、真田の心の中の大切なものと結びついているということが、真田には分かりました。

それをすべて食べ終えたとき、真田は、体の中に希望が湧いてくることを感じました。

一方、そんな真田の様子を見守っていたカズオは、パリにいたときには感じられなかった満足感を感じることができました。

今のカズオには、「カズオスタイル」というものはありません。

そこには、毎回、新しい出会いがあり、客とカズオとの間の共同作業によって生まれる体験があります。

レストラン・カタドリは、ドラマが生まれるお店なのです。

★たとえ話修了★

 

このたとえ話のモデルになった杉岡一樹さんは、一人一人にアンケートを取って、その人の心の中の大切なものをシンボルという形で表すアーティストです。

かつて、ニューヨークに渡り、コンセプチャルアーティストとして活動し、個展も開いた経験がありながら、美術館の持つ「死んでいる感じ」ではなく、「生きている場」を創りたいと考えるようになり、現在の活動をされているそうです。

杉岡さんの創るマイシンボルアートには、「作風」がありません。

それは、クライアントの心の中を内観し、クライアントをエンパワーするためにアートを作っているからです。

そこには、毎回、出会いがあり、ドラマがあります。

そんな杉岡さんのあだ名は「大切屋さん」。

レストラン・カタドリのような場を作り、一人一人を大切にして、シンボルを作っています。

 

My Symbol ArtというHPを訪問し、アンケートに記入すると、あなたのパーソナルアートのラフ案を無料で作ってくれます。

ちょうどカズオ・カキスギが、真田のメニュー案を作ってくれたように。

 

アンケート項目は、このような感じ。

Q :自分の名前についてどう思いますか?

Q :好きな文字はありますか?

Q :あなたにとって大切なものは何ですか?

Q :今まで一番嬉しかったことは何ですか?

Q :ずっと続けて行きたいことは何ですか?

Q :これまでやっていないことで、やってみたいことは?

Q :晩年にくらしたいところはどこですか?

 

シンボルアート制作の第一号は、僕。

そう、真田のモデルは、田原真人なのです。

アンケートに回答し、メールのやり取りを何回かした後、2つのラフ案が届きました。ちなみに僕のラフ案はこちら。

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杉岡さんの解説がついていました。

A テーマ「自己参照」
田原さんの「田」の字をベースに、自己参照の結果起こる「入れ子紋章」をあらわしました。白を基調に、田原さんがお好きな青色をアクセントに使っています。
形もそうですが、この配色で思い出されるのはBMWのロゴですね。20世紀的な工業システムの象徴たるBMWが格子模様だとすれば、新しい知の幕開けに奔走されている田原さんの在り方は確かにカオスの淵的です。

B テーマ「シンメトリー」
こちらは、自己組織化のイメージを汲んでいます。
あらためて分析してみると、田原さんのお名前は非常に対象性が高いんですね。
「TAHARAMASATO」を縦書きにすると、RとS以外はすべて(全体の6/5)が左右対称です。
また、「田原真人」も「田」は完全なシンメトリー、「原」は部分的に左右のシンメトリー、「真」は左右のシンメトリー、「人」は非シンメトリー。
そのあたりのことをいろいろと考えてみましたが、ちょっと説明的になり過ぎるので、「a音が続けて5回、最後にo音が1回使われる」ことに着目しました。

 

A案を見たときには、自分の心のあり方が表現されていると感じて、すごくエンパワーされる感覚がありました。

B案を見たときに、家族に共通したパターンがあることに気づいて、しみじみとした気持ちになりました。

 

考えた末に、A案を元にシンボルアートを作ってもらうことにしました。僕の回答です。

AもBも気に入っていますが、自分のコンセプトということなら、Aをベースにしたいと思いました。Aを見て思ったのは、「渦」のイメージを入れられないかということです。自己参照によって生じるパターンには、対称性の高い「同心円」パターンと、その対称性が少し崩れた結果生じる「渦」のパターンがあります。「渦」のパターンの代表例が黄金比のらせんです。生命系では、「カオスの淵」で黄金比のフラクタルパターンが生まれます。僕はこのパターンにものすごく惹かれています。また、今やっている活動は、人と人とを繋げて「渦」を起こしていこうということなので、今の生き方にも「渦」というコンセプトを入れたいと思いました。

自己参照の結果、1点に収束してしまうのではなく、それを少しずつずらしていった結果、カオスを通って別の世界に抜けていくというイメージも、「渦」にはあると感じています。杉岡さんのロゴを通して、自分の好みがどんどんはっきりしてきますね。面白いです!すごく気に入った一生使えるシンボルが出来そうで、ワクワクしています。

そして、出来上がってきた僕のシンボルアートがこちら。

分解イラスト_06
杉岡さんのメッセージが添えられていました。

田原さんへ

A案をベースに、螺旋構造を取り込んだ形でブラシュアップしました。

通常、黄金分割の説明図では螺旋は四角形の中に納まっていますが、この場合は螺旋の線が外に出るべきだと思いました。 それによって、田原さんがそうありたいと願う「自分を破壊しては、創り続けること」を表現できると思ったからです。 つまり、「田」によって象徴される田原さんご自身の枠組を、くり返し超えていこうとする思い。それを「カオスの縁」への好奇心が支えてくれるのではないか、と。

一方、螺旋の向きは全方位検討してみたのですが、この形が良いのではないかと思いました。矢印が上を向いてくれることもありますが、この位置だと枠の中が「J」に見えるからです。もちろんJapanの「J」ですね。 今、このタイミングで田原さんがシンボルを作られたことと、日本を飛び出して活動されていることがシンクロするのではないかと思った次第。 そして、枠組を超えるという意味では、日本というフレームを一旦飛び出し、大きな螺旋を描いてまだ見ぬ日本を先取りして欲しい。そんな思いを込めました。

 

メッセージの添えられたシンボルを見て、涙が出ました。かけがえのない自分だけのシンボルを手に入れることができました。

 

シンボルアートを作ってから数カ月たちましたが、自分の人生をよい方向へ動かしてくれているという実感があります。

シンボルアート入りの名刺を渡すと、必ずと言っていいくらい、

「これは、何ですか?」

と質問してもらえます。

meishi

そのときに、いつも、

「これには、自分の限界を超えていきたいという心のあり方、反転授業によってメンタルモデルの作り変えが起こるような学びを生み出したいという教育目標、仲間と一緒にムーブメントを起こして渦を生み出し社会システムを変えていきたいという願いが込められていて、これを見ると頑張ろうという気持ちになるんです。」

と答えます。

シンボルアートがあるおかげで、自分のビジョンを相手に伝えるチャンスが生まれるのです。そうすると、一定の割合で、ビジョンに共感してくれる人が現れ、すごい勢いで多くの人と深く繋がれるようになってきました。

逆に言えば、普通に名刺交換をしていたときには、たくさんのチャンスを逃していたんですね。

名刺を交換しただけでは、お互いが大切にしている考えがどんなものなのかということは伝わりませんから、せっかくの出会いのチャンスを捨て続けていたのです。

詳しく説明する時間のないときは、「このシンボルが作られた物語が、サイトにアップされていますので、aoimachi.netで、作品例のところを見てください」と伝えることもできます。

それを読んでもらって、自分のビジョンを伝えるという方法も取れるのです。 → 田原真人のマイシンボル物語

 

また、自分のビジョンがはっきりしたことで、ビジョンに沿ったアウトプットができるようになり、そのための個人サイトを作りました。

それが、このサイト、田原真人.comです。

オープニングムービーも、杉岡さんが作ってくれました。

 

最近の僕は、オンライン教育プロデューサーとして、オンラインワークショップの運営をすることが多いです。

ワークショップでは、たいていカオスが生まれるんですね。

どうやってカオスを抜けていったらよいのかという法則はありません。

だから、多くの人はカオスを恐れるんです。

でも、カオスを抜けていくことで、自分の枠組みを超えていくことができます。

だから、カオスは恐れるものではなく、自己を成長させるために飛び込むものなんです。

カオスに巻き込まれて自分を見失いそうになるときに、「枠組みを超えていく男・・田原真人」という自己イメージが自分を助けてくれます。

カオスを抜けていくために大切なのは、未来を信じることだからです。

マイシンボルは、カオスを抜けるためのお守りのような役割を果たしています。

 

自分のシンボルアートを見ると、その形や色が何を表しているのかが分かり、力が湧いてきます。同時に、自分が大切にされた結果、このシンボルが生まれたのだということを感じることができます。

あなたも、ぜひ、カズオ・スギオカのおもてなしを受けてみてください。

それは、素晴らしい体験になること間違いなしです。

マイシンボルアート

※2/16日から値上げするそうです。ラフ案作成に申し込んでおくと、受注するときに値上げ前の価格で作ってくれるそうです。

ラフ案作成までは、なんと無料です。

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