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遠隔交流学習

都市の機能の一部はオンラインに移っている

なぜ人は都市に集まるのか?

それは、活発なコミュニケーションが価値を生み出すからではないだろうか。

そこには、様々な価値観を持った人同士の交流があり、コラボレーションやイノベーションのチャンスがある。

モノがあふれ、あらゆるものを簡単に調達できる。

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しかし、インターネットが都市の存在価値をすでに変えてしまっているのではないだろうか?

少なくとも、僕自身は、大都市に住む価値を感じていない。

ストレスなく住める程度の利便性がある地方都市にすみ、インターネットを通して世界中の人と交流して、自分のメンタルモデルを作り変えていくというライフスタイルに大きな可能性を感じている。

 

もちろん「対面であって話す」というのは特別なことだ。

非言語的コミュニケーション、同じ空間を共有したという仲間意識、これらにも価値がある。

しかし、一方で、「リアルで会わなくてはだめだ」というように限定してしまうことで、沢山の可能性を捨ててしまうことになる。

1回だけ会って話した人と、ビデオチャットで3回話した人とで、どちらのほうが相手を理解できるだろうか?

僕の実感としては、ビデオチャットで3回話した人のほうが相手のことを知り得るように思う。

SNSでのふるまいや、メールやメッセージのやり取りなどから伝わってくる雰囲気と合わせれば、オンラインでも相手のことを知ることができる。

 

 

オンラインコミュニティでの経験が認識を変えた

僕は、「反転授業の研究」というアクティブなオンラインコミュニティに運営として関わっている。

そこでの活発な交流の中で、お互いのメンタルモデルが変容し、成長していくことを経験した。

それを可能にしたのは、「オンライン」ということだったと思う。

新しいことをやりたいと思っているイノベーターや、アーリーアダプターは、社会の中では少数派なのでリアルワールドで同士を見つけることが難しい。

そのため、彼らは、かつて都市に集まり、出会いの可能性を高めていたのだ。

しかし、オンラインであれば、出会いの可能性は圧倒的に増す。

キーワードで検索し、コミュニティを見つけ、参加するという3ステップで済むからだ。

コミュニティの活動状況を見て、自分と同じビジョンを持っていると思えば、そこに自分も積極的に関わっていき、ムーブメントを生み出していく。

これは、かつて都市が担っていた機能の一部を、オンラインコミュニティがより発達した形で担うようになったということなのではないか。

かつて都市からイノベーションが生まれたように、今後は、オンラインコミュニティからイノベーションが生まれてくるのではないだろうか?

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こちらから画像をお借りしました。

オンラインはリアルよりもフラットになりやすい

コミュニティを創造的にするためには、コミュニケーションをフラットにしていく必要がある。フラットにすることによって個々のメンバーが自由に動けるようになり、コミュニティ全体の活動量が上がり、閾値を超えやすくなるからだ。

僕が実感しているのは、リアルよりもオンラインのほうがフラットにしやすいということ。

リアルだと、ジェンダーや年齢などがコミュニケーションに影響を及ぼしやすいが、オンラインだとその影響をかなり抑えられる。

そして、一度、オンラインでフラットな関係を築いた後にリアルで会う場合は、オンラインのフラットな関係を継続できる。これは、とても大きなメリットだ。

リアルでは体験しにくいフラットな関係をオンラインで結び、そこでの体験を通してマインドセットを変えていき、それが、リアルの行動にも反映していくという循環が、僕自身や、僕の周りで起こりつつある。

他者との活発な交流によって、社会から刷り込まれたメンタルモデルの存在に気づき、自分を作り変えていくことが出来つつある。

 

日本人メンタルモデルに気づくことができる国際交流学習

日本で生まれ育ったことにより、僕たちのメンタルモデルには「日本人らしさ」が無意識レベルまで浸透している。その存在を自覚して意識レベルに上げていくためには、外国人との交流がとても有効だ。外国人との交流は、外国のことを知るために役立つだけでなく、自分のことを知るために役立つのだ。

 

留学したり、海外に移住したりする経験は、自分自身のメンタルモデルに気づくとても良い機会になるが、オンラインでの交流学習も一定の効果を上げることができる。僕自身は、スカイプでの国際交流でどこまでできるのかを試してみたいと思い、14カ国の20人のパートナーとラングエッジエクスチェンジを1年間にわたってやり続けたことで、自分の「日本人らしさ」にだいぶ気づくことができ、その一部を手放すこともできた。

 

この経験を通して、低コストで国際交流学習が可能であるという確信を得た。

 

2014年には、シンガポールのトップ校の1つであるDunman High Schoolと、奈良女子大付属高校とを結び、プログラミング学習の国際交流学習を企画した。プログラミングを協力して作ることを通して、言葉の壁を越え、両国の中学生、高校生が交流学習を楽しむことができた。

 

今後は、隣国である中国、韓国の中学生、高校生との国際交流学習も企画したいと考えている。

 

プロパガンダに負けないために直接体験を持つ

集団的自衛権が話題になるようになり、以前より戦争が身近なものになってきた。

戦争が始まるときは、まず隣国との緊張関係をメディアが煽り、それによって世論を誘導するプロセスが行われるのは歴史を見れば明らかである。

メディアが作り上げる中国人、韓国人のイメージは、実際に中国人、韓国人の友人がいる人にとっては、それが現実と大きく隔たっていることにすぐに気がつくが、直接体験がない人にとっては、それがすべてである。

オンライン交流学習によって、実際に隣国と交流する経験を持つことは、プロパガンダが効きにくい状況を作ることができ、平和を維持する力になるのではないかと思う。

異なるメンタルモデルを持つ隣人と非暴力的に対話する力を育むことこそ、国際交流学習の一番大きな意義であり、それは、国際平和へとつながるものであると信じている。

 

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