承認によって潜在能力が引き出される

僕の周りにいる才能が豊かな人の多くは、おもいっきり自分を表現することを恐れています。

たぶん、かつては自分を表現したことがあったのでしょう。

でも、そのときに、ペースの違いについていけない周りの大人や友達が、不安に駆られて足を引っ張ったので、才能豊かな人は自分を表現することを恐れるようになってしまったのでしょう。

 

NoovoのFounderであるエインの口癖は、

「私は、頭がおかしいから、怒らないでね。」

 

それを聞くたびに、きっと、これまで、何度も怒られて、そのたびに、自分を表現することを制限してきたんだなと思います。

僕が、彼女に最初に伝えたのは、

「自分は、怒ったりしないということ」

「エインの話は面白くて、自分はエインの話を聞くことは価値があると感じていること」

「エインがいろんなことを表現してくれたら、うれしいということ」

これが、口だけでなく、本当だということがエインに伝わると、彼女は、いろんなことを話してくれるようになりました。

 

リミッターを外してアクセルを踏み込んだときのエインの学ぶ力は、凄まじいものがあります。それを垣間見る機会がありました。

エインがNoovoを立ち上げたのとほぼ同時期に、仙台で友人の青木拓也さんが、Creative Wonderという会社を起業しました。

青木さんは、物理ネット予備校の受講システムの開発を依頼したシステム会社の営業をしていた人です。好奇心が強く、他人のために動ける人なのですが、会社の強みをうまく見つけることができないでいました。

そこで、エインが作るクリエイティブなWebサイトを、青木さんが日本で販売したらどうかと思ったのです。

しかし、ネックになったのはコミュニケーションでした。当時はエインは日本語が少ししか話せず、青木さんは英語がほとんど話せなかったので、僕がたいして得意ではない英語を駆使して、コミュニケーションを媒介していました。

この状況が、エインに日本語を学ぼうとい気持ちに火をつけました。

半年もしないうちに、エインは日本語を自由に操れるようになり、青木さんと直接コミュニケーションを取ってWebサイトを作れるようになりました。

本当に、あれよあれよという間に、しゃべれるようになったという感じでした。

さらに、青木さんの会社の問題点を指摘し、Creative Wonderのブランディングをしました。

エインが作ったCreative WonderのWebサイトはこちらです。

creative

 

その後、僕は、マイシンボルアートを作成しているアーティスト、杉岡一樹さんをサポートするようになりました。

symbol

クライアントと対話しながらアイデンティティを見つけて、それを形に表すマイシンボルアートは、個人の力を強めていくサービスです。

マイシンボルアーとNoovoは、個人や小さな会社をブランディングしていくという点で共通したコンセプトを持っています。

エインも杉岡さんも、ヒエラルキーを嫌い、フラットな社会を作りたいという同じ思いを持っています。

そこで、杉岡さんとエインがコラボしたらどうかと思いました。

杉岡さんが作った、僕のマイシンボルをエインに見せました。

分解イラスト_06

エインから帰ってきた言葉は、

「この人はすごい。マサトを完璧にExpressした!」

この言葉を聞いたときに、二人のコラボがうまくいくことを確信しました。

そして、第一弾として作ったのが、この田原真人.comです。

Noovoのサービスに自信と確信を持ったエインの頭には、Noovoを展開していくための様々なアイディアが浮かんでいます。

安価で個人をブランディングしていき、世界をフラットにしていくためのアイディアが、エインの頭の中で渦巻いています。

それを実現するために、今回、クラウドファンディングで資金調達をすることにしたのだそうです。

クラウドファンディングをするにあたって、Noovo物語を書いてみたらどうかと提案しました。

エインの考えていることや、経験してきたことを知ることは、他の人にとって価値があることなのだから、それを書いてほしいと伝えました。

半信半疑のエインが書いた文章を読んで、内藤涼子さん、横川淳さん、江藤由布さん、松本梓さん、筒井洋一さんがすぐに投資してくれました。

さらに、横川さんが文章を日本語に翻訳してくれました。マイシンボルアートのサポートチームが、エインのクラウドファンディングをサポートしてくれました。

これらの行動は、エインに「あなたの行動には価値がある」というフィードバックを与えてくれました。

承認されたことによって、エインは自分にかけていたリミッターを外してアクセルを踏み込みました。

不眠不休で創作活動に取り組み始めました。

「マサト、Noovoのコンセプトが分かる動画があったらいいかな?」
「いいと思うよ。」
「After Effectというソフトを使うと作れそうなんだ。やったことないけど、創ってみるね。」

そして、彼女がはじめてつくった動画がこちら。

音楽も自分で作ったオリジナルだとか。改めてエインの才能に驚きました。

このビデオに対して、さらなるフィードバックが。江藤由布さんが、Noovoを推薦するビデオを作ってくれたのです。

Ane Einさんに共感!(2014-12-23 13.58) from eigotokka on Vimeo.

このフィードバックがエインを勇気づけたのは言うまでもありません。江藤さんのビデオを見たエインは、

「すごいすごいすごいすごいすごい」
「私は、どんどんCreateする」
「私は、感謝を言葉じゃなくて、actionで表す」

というコメントを残し、さらにアクセルを踏み込みました。

そして、出来上がったのがこちらのビデオ。Incubator(卵を孵化させる人)がどんなものかということを説明するビデオです。

Noovoは、ビジネスの種に対して一緒に考えて収益化することをサポートするサービスなのだということを映像で伝えています。

単にカッコいいデザインや映像を作るだけではなく、ビジネスモデルを考え、収益化するまでをいっしょにやっていくパートナーとしてサポートするということです。

エインは、ビデオの最後に、最初にサポートしてくれた人たちの名前を入れて、感謝を表しました。

 

承認って、本当に大事です。

江藤さんをはじめとした僕の大切な友人たちが、エインを承認してくれたことで、エインは創造力のリミッターを外すことができました。

すでにドラマは始まっています。

良い未来がやってくることでしょう。

 

Noovo物語4へ進む

 

★エインさんがクラウドファンディングに挑戦中です。
締め切りまであと9日。
達成金額7000USD, 現在670USD
https://www.indiegogo.com/projects/noovo-a-brand-building-startup/x/9455632

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