中原淳さんが「オンライン読書会」をやってみようと思った理由

2019年5月9日は、後から振り返ったときに「世の中が変化するきっかけとなった日」として思い出される日になるかも知れません。それだけのインパクトがあるオンライン読書会でした。

きっかけは、中原淳さんの「Zoomでオンライン読書会やってみたい」というブログでの呼びかけでした。

「組織開発の探究」を肴に「オンライン読書会」をやってみたい!

 

中原さんが「Zoomを使ったオンライン読書会」について考えるようになった理由は、

・育児中で出張を控えなければならない事情があり、オンラインで講演会や勉強会のニーズへ応える可能性を感じたから

・地方出身者であり、地方と都市の間の距離があり、「書籍をネタに読書会をする機会」を持つのが地方では難しいから

さらには、

オンラインで多くの読者とつながることができるのだとすると・・・新たなオーサーシップ(著者であること)やエディターシップ(編集者であること)は「本を通じて、読者とコミュニケーションすること / 読者コミュニティをつくること」になります。

とおっしゃられていて、出版社の新たなビジネスモデルが生まれる可能性にも言及されていました。

中原さんのブログ記事を見た複数の友人から、Facebookのメッセンジャーでブログ記事のリンクが送られてきました。彼らのメッセージの内容は同じで、

田原さん、『Zoomオンライン革命』の著者の出番じゃない?

とのことでした。

そこで、中原さんに連絡を取り、『組織開発の探究』の版元であるダイヤモンド社の永田正樹さんを紹介していただきました。

ダイヤモンド社を訪問

私は海外在住で、年に数回だけ帰国しています。

3月末にちょうど帰国する予定があったので、オンライン読書会や出版社の新しいビジネスモデルの可能性についてディスカッションしに、ダイヤモンド社を訪問しました。

私たちは、数年前から、様々なやり方でオンライン読書会を実施してきました。

・『ティール組織』で反転授業形式のABD(アクティブ・ブック・ダイアログ)

・『対話型組織開発』を朝と夜で交互に読書会(参加できない方を録画で見る)

・『量子力学で生物の謎を解く』を、気になった章から読む

・戦国時代について子どもが大人に説明し、大人が学ぶ共創読書会

などなど。

それらの経験を元に、オンライン読書会「コミュ読」というコンセプトを考え、オンライン読書会を簡単に開けるようになるためのサポートを行っています。

教育関係で仕事をしてきた私は、価値の源泉が、コンテンツ→コミュニケーション→コミュニティと移行していることを実感していて、その移行は、出版業界にも同じように起こっていくと思っています。

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